カバー工法
2021.10.02
2022.06.04

屋根の形3つだけ知っていれば大丈夫 ?

屋根の形3つだけ知っていれば大丈夫 ?

外観の美しさを左右する屋根は家ごとに形はそれぞれ違い、そのお家の個性を表しています。

そこで、3つの現代的なお家の屋根の形の違いによる特徴、メリットデメリットをご紹介すると同時に、屋根の形を変えることができるのかをご紹介していきます。

この記事で知れること

・寄棟(よせむね)屋根特徴

・切妻(きりづま)屋根特徴

・片流れ(かたながれ)屋根特徴

・屋根の形を変えるときの費用

・屋根を変えるときの注意点

切妻(きりづま)屋根【徹底解説!】

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切妻(きりづま)屋根は、本を開いて逆さまにしたようないわゆる“三角屋根”で、日本でも人気の形状です!

単純な造りのため、コストが安く雨漏りのリスクも少ないという魅力があります!

ただし、妻側(△の部分)は紫外線に当たりやすく劣化しやすいです…

「メリット」

・コストが安い

・雨漏りのリスクが少ない(水はけが良い)

・屋根裏のスペースを広く確保できるので換気性が良い

・屋根面積が広いのでソーラーパネルを置きやすい

「デメリット」

・「妻」や「破風板」などが劣化しやすい

・デザインが一般的で個性を出しづらい

「こんな人におすすめ!」

・費用をおさえたい方

・豪雪地域にお住まいの方

・ソーラーパネルを設置したい方

寄棟(よせむね)屋根【徹底解説!】

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寄棟(よせむね)屋根も、切妻屋根同様、使用されることが多い種類です!

頂点に棟(むね)があり、さらに四方に下がる棟があります!

全方向に面があるため耐風性が高く外壁への負担も少ないです!!

「メリット」

・耐風性が高い

・落ち着きのある外観になる

・全方向の外壁を雨や紫外線から守ることが出来る

「デメリット」

・屋根裏のスペースが狭くなりがちなので換気が必要

・コストが高い

・一つ一つの屋根の面が狭いためソーラーパネルが置けない場合がある

・棟が多いので雨漏りもリスクがある

「こんな人におすすめ!」

・台風や強風の被害に遭いやすい地域にお住いの方

・落ち着いた見た目にしたい方

片流れ(かたながれ)屋根【徹底解説!】

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片流れ(かたながれ)屋根は、一方にだけ傾斜がある屋根のことです!

スタイリッシュなデザインに仕上がることから、近年増加傾向にあります🏠

面が大きいのでソーラーパネルを設置するのに向いている屋根の形です!

ただし、風には弱いので台風の際に注意が必要です⚠️

「メリット」

・デザイン性が高く、個性が出せる

・屋根面積が広いのでソーラーパネルが取付けやすい

・コストが安い

・屋根裏のスペースが広い

・高い位置に窓を設置できるので、部屋が明るくなる

「デメリット」

・耐風性が低い

・雨樋への負担が大きくなる

・日照を得られる時間が少ない

「こんな人におすすめ!」

・モダンなデザインの家にしたい方

・ソーラーパネルを取り付けたい方

屋根の形状によるメリットやデメリット【おおよその費用は?!】

屋根の形状にはそれぞれにメリットやデメリットがあります!

代表的な3つの屋根について見てみましょう🔎

「切妻屋根」

切妻屋根は日本では最もよく目にする屋根です!

構造がシンプルですので費用を安く抑えることができます!

相場としては約200万〜400万円程度でしょう。

構造や形状がシンプルであるということは雨漏りのリスクを下げることにも寄与します!

さらに屋根裏の換気のための設備を設置しやすいというメリットもあります。

これは住宅を長持ちさせる点で大きなポイントです!

一方デメリットとしては、一般的な形状の屋根のため個性的という印象とはなりません。

また、妻側の壁は直接日光や雨を受けるので劣化しやすいという点が挙げられます。

この劣化が雨漏りの原因となってしまうことがあります…

「寄棟屋根」

寄棟屋根は4方向から屋根面を寄せて支え合う構造となっています!

風に対しても強い構造です!

壁面の面積を減らすことができますので、壁面の劣化の保護の点でも優れています。

寄棟屋根へ変えるための費用相場は約300万〜600万円程度でしょう。

雨や雪に対しても4方向で受けるのでそれぞれの面で受ける量を分散させることができます!

壁面の保護ともなり、長期的なメンテナンス費用を下げることができます。

デメリットとしては、屋根の形状により部材のロスが多く出ます。

また雨樋が長く必要なため、長さによってその価格が加わってきます。

そのためリフォーム費用が割高となります…

それに加えて棟部分が増えるため、棟同士の接合個所も増え、雨漏りのリスクが増すという点もあります…

「片流れ屋根」

片流れ屋根は1面だけが傾斜している形状の屋根です!

近年の住宅ではこの屋根を採用する住宅が増えてきています。

この屋根の形状へ変えるためのリフォーム費用の相場は約200万〜350万円程度でしょう。

この屋根では壁を高くまで取ることができ、窓を上部に設置することが可能になります。

そのため家の中が明るくなります。また住宅全体としてもシャープな印象になります!

費用的にも上記の中で最も費用相場が低い屋根となります。

構造もシンプルですので、雨漏りのリスクを下げることもできます。

デメリットとしては雨を1面だけで受けるため、雨樋が大きいものでないと雨水を処理しきれなくなり溢れてしまうということがあります…

このことは思わぬ場所からの雨漏りを生じさせる原因となることがあります💦

同じように雪も1面しか落ちる場所がありませんので、その面だけに雪が溜まってしまうという点もあります!

屋根を変えるときの注意点【申請が必要?!】

屋根の形を変えることで、屋根の最高部分の高さが今よりも高くなる場合、

確認申請が必要となることがあります!

なぜなら!

敷地の斜線規制の影響を受け、建築可能な建物の高さには限界があるからです!

もし、確認申請が必要となる場合、申請に関わる費用として約25万〜30万円程度必要となります(T ^ T)

確認申請のために図面を揃えたりする必要もあり、期間も数カ月必要となることがあります…

そのため、できるだけ既存の住宅の高さの範囲の中で屋根の形を変更する工事をお勧めします!

また確認申請が必要かどうかはリフォーム会社に必ず確認してください。

まとめ

ここまでご視聴頂きありがとうございますm(_ _)m

それぞれの現代的な屋根の解説を徹底的にしたので、少しはお役に立てたかと思います!

屋根は、デザイン、色、形、メンテナンス具合それぞれによって、好き嫌いや個性が出てくるので、一概に何が良いかは言えませんが、皆様の参考になる文章が書けていたら幸いです!

また、弊社ではお客様のご要望に寄り添った、屋根工事の提案をさせていただいておりますm(_ _)m