豆知識
2021.10.02
2022.03.23

屋根の雪止めは必要なのか?機能と費用から紐解きます!

屋根の雪止めは必要なのか?機能と費用から紐解きます!

この記事を読んでわかること

・雪止めの機能

・雪止めメリット、デメリット

・雪止めの種類

・雪止めの費用相場

屋根を変える予定で雪止めも提案されたけど本当に必要なの?

雪止めが錆びて汚く見える…

雪止めが落ちてきたけど修理した方がいいのかな?

今回はそんな屋根の部位、雪止めについて解説します。

雪止めは付いているお家と付いていないお家がありますよね。

どちらのお家の方にもこれからのお住まいの計画に役に立つ内容になっているので是非、最後までご覧ください^_^

雪止めの機能

雪が降らないのに取り付ける必要はある?!屋根からの落雪を防ぐ雪止めは必要?!

結論から言うと、ないよりはあった方が良いでしょう!

街のリフォームメーカー では雪止めを付けることをおすすめしています^_^

雪止めを付けることをおすすめしている理由としてが「雪が降る確率が0%ではないから」です。

雪止めとは、屋根に積もった雪がいっぺんに地面に落ちることを防ぐために、屋根に設置する設備のことを言います!

なぜ、雪止めを設置し雪がいっぺんに落ちることを防がなければならないのでしょうか?!

実は、法律(民法第218条)で、「土地の所有者は、直接に雨水を隣地に注ぐ構造の屋根その他の工作物を設けてはならない」ということが定められています。

直接の記述こそありませんが、落雪についてもこの法律に抵触する可能性があります!

そのため、隣家に落雪の恐れがあるのであれば、何かしらの対策をしておくべきだと言えるでしょう( ^ω^ )

雪止めのメリットデメリットを解説!

雪止めを付けるメリット

屋根からの落雪を防ぐことによって引き起こされるさまざまな被害を防止できるというのが最大のメリットです!

雪止めがない場合、屋根に積もった雪は滑り落ちてきて雨樋にもたれかかります

雨樋が雪の重みを支えることになるので、変形したり、それに耐えられず破損してしまいます。

雨樋が変形してしまうと排水が上手くいかなくなります。排水が上手くいかなかった時、雨水は外壁を伝い排水されます。

雨水が外壁を伝うことにより、外壁の劣化を早めてしまいます。

外壁の劣化が早くなることに通常よりも短い期間で外壁の塗り替えが必要になってしまいます。

外壁の1回の塗り替え相場は約70万円〜100万円ですので、長期的に見たときには雪止めを付けることによってコストダウンに繋がります^_^

雨樋を守ることでコストダウンに繋がることが雪止めを付けるメリットの1つです^_^

また、ドアなとへの着雪、積雪などで出入り口が塞がれてしまうケースもあります…

他にも、裏口が屋根からの落雪など塞がれてしまう可能性もあります…

いざという時の出入り口を確保する意味でも雪止めを設置する必要があります。

雪止めを付けるデメリット

雪止めは金属製のため、経年によって錆びていくことがあります💦

錆びると単純に美観が悪いだけでなく、他の部分に悪影響を及ぼすことがあります。

金属はもらい錆という現象があり、錆びていない健全な金属に雨などで流れてきた錆が付着するとそこから錆が拡がっていくケースもあります…

・金属屋根の方は特に注意してほしいポイントです⚠️

なので、アルミ製やステンレス製等、できるだけ錆びにくいものをおすすめしています!

また、雪国では屋根から雪下ろしすることも多いため、スコップなどが引っかかってしまう雪止めは付けません!

雪止めを設置すると雪下ろししにくくなることも覚えておきましょう。

ちなみに新築14年以内で垂木寸法が4.5cm×4.5cm、取り付けピッチが45cmの場合、屋根の上の積雪100cm以上が雪下ろしの目安とされています!

意外と知られていない雪止めの種類

屋根の雪止めの種類屋根の雪止めの種類雪止めは、屋根のタイプや形状の違いに応じた、様々な種類のものが出回っています!

取り付け金具には、洋瓦・和瓦用の他、スパニッシュ瓦用、平板瓦用、波板セメント瓦用、スレート・コロニアル用などがあり、ほぼあらゆる種類の屋根に取り付けることができます!

形状は、L字型が一般的ですが、扇型や富士型、マウント型といったタイプもあります!

材質は、ステンレス製や亜鉛メッキ、アルミなど、軽いものや錆びにくいタイプなど、実に多種多様です( ^ω^ )

さらにネットタイプや、太陽光発電が設置されている屋根用の特殊な雪止め、といったものも存在しています!

なので、雪止め工事をするときは、依頼する業者に相談しながら選びましょう!

気になるお値段!!雪止めの費用相場

雪止め金具を後付け設置する際の、費用相場をご紹介します!

屋根の雪止めに必要な費用は、30坪程度の住宅では10〜30万円が相場です( ^ω^ )

しかし、屋根の勾配によっては足場が必要です!

足場を使う場合は20〜40万円程度必要になるので、合計30〜70万円となります!

費用が変わるポイントは、どの雪止めを選ぶかによります(^○^)

種類ごとにかかる費用は以下が目安となります!

・瓦タイプ    15〜30万円

・金具タイプ   10〜15万円

・ネットタイプ  10〜20万円

設置する屋根の素材によって金具の種類や方法が異なるため、工事費用にも若干差が生じます!

なお、瓦の場合は金具の設置以外に、瓦自体を「雪止め瓦」に交換する方法を採用するケースも多くあります!

雪止め瓦の施工は、1,000〜3,000円/㎡が費用の目安です!

そして、費用に加え、屋根の勾配が急な場合は、足場を設置するための費用が発生するケースが多々あります!

足場代は、例えば一般的な建坪30坪ほどの2階建ての一戸建てであれば、15万円前後の費用がかかると考えておくと良いでしょう!

そのため、雪止め金具を後付けする際は、屋根や外壁の塗装などのリフォームと合わせて行うことをおすすめします。

なぜなら、複数の外装リフォームを一緒に行うことで、足場代を1回にまとめることができるからです!